News
ニュース
インタビュー
2025/12/8
「行政のデジタル化」の最大の障壁とは?【松尾剛行/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】

行政のデジタル化に向けた取り組みが全国で進められていますが、法制度や人材面など様々なハードルも存在しています。そんな中、法務の専門家として実務と制度設計の両面から支援を行っているのが、弁護士でプロトタイプ政策研究所のメンバーでもある松尾剛行先生です。本インタビューでは、行政DXの実情や課題、生成AI時代の人材育成について伺いました。
【松尾剛行 プロフィール】
桃尾松尾難波法律事務所パートナー弁護士。プロトタイプ政策研究所研究会メンバー。
2007年の弁護士登録後、企業法務事務所において、IT法務を中心に経験を積む。国際的な案件を数多く担当し、2014年にはニューヨーク州弁護士資格、2020年には北京大学で法学博士号を取得。新たなテクノロジーがもたらす、複数の国が同時に直面するような世界的な課題に対し、それぞれの国がどのように対応しているかを踏まえた対応を行う。例えば、いわゆるAI新法制定に向けた議論を行った内閣府AI制度研究会(第2回)において、中国のAIに関する法制度の報告を行い、また、某県顧問や豊島区個人情報審議会委員として、各自治体に対してアドバイスを行っている。
▼本記事の内容は、動画でもご覧いただけます。
IT法務の知見をもとに、行政・教育・政策へ活躍の幅を広げる
――情報処理技術者試験に合格された先生がITに関する企業法務に携わられているのは、IT関係の方にとって心強いと感じましたが、ご自身の業務にどのような影響があったのでしょうか。
弁護士になってすぐに比較的大きなIT訴訟を担当させて頂きました。当初は専門用語が全く理解できずに絶望しかけましたが、「絶対にIT法務をモノにする」という意気込みで、ゼロからITについて勉強しました。
私が合格した情報処理技術者試験(ITストラテジスト、情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士の昔の呼び方)、プロジェクトマネージャ)は、ITに関する基本的なリテラシーを確認するITパスポートから、基本情報技術者、応用情報技術者とステップアップした先にあるので、まるで階段を一段一段登るように、自分の実力を確かめながらレベルアップ可能な点が魅力的です。
そのような試験を利用した勉強と、その後の実務経験を通じて、IT技術者の方が「ここは説明しなくても分かってほしい」と感じる部分に関する知見があるため、悩みを抱えていらっしゃる技術者の方々と直接お話をして、法務的な解決にご協力することができます。その点に魅力を感じて頂いたのか、この分野の案件のご依頼を多数頂きました。
最近では生成AIを含むAI案件が増えています。私は「AI法務はIT法務の総合格闘技である」とよく申し上げており、これまでのIT法務の経験をAI法務にも活かしています。
そのような実務対応の成果として、2025年には現時点で3冊の単著を出版させていただきました。一つは『生成AIの法律実務』(弘文堂、2025年)という法的な論点にフォーカスした書籍で、著作権法や個人情報保護法など、具体的な法律上の論点に関する実務的なベストプラクティスを解説しています。『ChatGPTと法律実務 増補版』(弘文堂、2025年)は、リーガルテックやAIの導入によって、弁護士業界や企業法務の在り方がどう変わるか、どう対応すべきかをまとめています。さらに、『実務の落とし穴がわかる! IT・AI法務のゴールデンルール30』(学陽書房、2025年)では、事例形式でIT法務、情報法務に入門できる構成としています。

――一方で、先生は大学でも教鞭をとられ、主に行政法を担当されていると伺っています。どのようなご活動ですか。
多くの大学で教鞭を執る機会を頂戴しておりますが、慶應義塾大学のロースクールでは行政法系の授業を3コマ担当させて頂いております。そのうちの1つである、3年生の必修科目である「公法総合」では、複数の教員が分担して憲法や法律を扱いますが、私は行政法を担当しています。実務家として、これから実務に進む学生に対し、行政法をどのように利用して実務で活躍するかという公法実務の基礎を教えています。
――企業法務と行政法は一見つながりが薄いようにも思えます。
いえいえ、実は、企業法務と行政法は密接に関係していると考えています。第一に、行政に対するリーガルサービスの提供です。例えば、私はある県の顧問として、デジタルトランスフォーメーションに関する案件等に関与し、情報法務や国際的な知見を活かしてアドバイスしています。豊島区でも個人情報審議会の委員を務めさせて頂いており、システム化やクラウド化に伴う個人情報の問題について意見を述べています。
第二に、企業による公共政策法務活動の支援です。企業がルールメイキングに取り組む際に弁護士として関与することがあります。こうした場面でも、行政法の知識が不可欠です。そもそも変えたいという法律が行政法に属することが多く、また、行政法の解釈を明確にするお墨付きが欲しかったりする案件も多いといえます。加えて、行政法に基づいて公務員が動き、政策プロセスが進むため、企業法務の実務においても行政法の理解は非常に重要だと実感しています。
――豊島区など複数の自治体等で審議会や有識者委員会に出られているとのことですが、その活動には、どのような視点を持って臨んでいらっしゃいますか?
大きく二つの視点を大切にしています。外部だからこそ気づける視点から意見・助言を行うことが外部有識者の一つの重要な役割です。ただし、単に「民間と違う」と言うだけでは意味はなく、行政の実情に即して実行可能な形に落とし込めるような提案をすることが重要だと考えます。
もう一つは、事務局との密なコミュニケーションです。有識者会議や審議会を開くということは、何らかの目的があるはずです。目的から大きく乖離した机上の空論だけ述べていても意味がありません。公平中立な立場で意見を述べさせていただくのは大前提ですが、「ある進むべき方向に進みたいものの、担当課だけではなかなか大変だ」、といった場合に、その方向性を「外部有識者の意見」として改めて示すことで、行政内部で進めやすくなる場合もあります。これはあくまでも一例ですが、事務局のニーズを理解するコミュニケーションが非常に重要だと考えます。
――先生はリーガルテックの公共政策等をされています。こうした公共政策法務活動で意識されている点をご教示ください。
公共政策法務活動の多くは企業起点、つまり、企業として特定の意図を持って活動をしているわけです。しかし、企業だけが成功するのでは、何ら「公共」性がありません。ですから、その公共政策法務活動を通じて、社会全体の便益につながる、例えば国際競争力が高まったり、社会がより良い生活ができたりすることが重要です。
「それって社会のためにどれだけ良いことがあるの?」という問いに対する説得力のある説明を行うことができる、つまり、企業の利益(私益)と公益の間において、win-winの関係が構築されてはじめて、公共政策法務活動は受け入れられ、効果的に進めることができます(松尾剛行『法学部生のためのキャリアエデュケーション』(有斐閣、2024年)204-205頁参照)。
行政のデジタル化は「マインドセット」の転換が重要なカギに
――先生は行政のDXやAI活用についてアドバイスをされているお立場ですが、行政のDXやAI活用の現状地はどう見ていらっしゃいますか。
企業も行政も、AIを含むデジタル化の必要性を実感しています。首長や経営層から「DXを進めよう」「AIを使おう」というトップダウンの掛け声が上がっています。同時に、現場からもChatGPTの利便性をプライベート等で実感した職員が業務利用を希望するなど、ボトムアップの動きもあります。
しかし、実際に導入しようとすると多くの課題に直面します。これらの課題とその対応策が整理しきれておらず、その結果として足踏みをしたり、あるいは、かなり慎重に、石橋をじっくりと叩きながら渡ったりするような状況もあるようです。そして、こうした課題の解決に向けた対応の進捗具合は、自治体の間でかなり差が出ているというのが現状だと思います。

――どうすれば、多くの自治体がデジタル化やAI利活用の便益を享受することができるようになりますか。
行政におけるデジタル化やAIの利用は、うまくやれば非常に良い成果につながるはずです。行政は人手不足で、かつジョブローテーションがあるため、着任直後で内容が分からない職員が対応しなければならないケースも多いといえます。
同時に、条例を含む法令、要綱、マニュアル、先例等の既存のデータの活用が見込まれます。例えば、分厚いマニュアルのどこを見れば分からないというニーズに応えて、AIを利用して、目の前の案件に対応した該当部分を示すとか、多数の先例のうち参考となるものがどれか分からないというニーズに応えて、過去の先例のうち類似度が高いもの上位5件を示すとかすれば、公務員の業務が大幅に効率化される可能性が高いといえます。
既に「デジタル技術を活用した行政に関する法的課題の調査研究報告書」(2024年)、「自治体におけるAIの利用に関するワーキンググループ報告書」(2025年)、及び、「行政通則法的観点からのAI利活用調査研究会中間整理」(2025年)等が公表されています。他の自治体の成功例等も踏まえて、是非AIの本格活用に向けて次の一歩を踏み出していただきたいと思います。
なお、行政のAI化について、これらの報告書等を踏まえた論稿を公表しました。ご参照頂けると嬉しいです。
―探せば情報やノウハウを持った専門家、先行する自治体の事例等はあるということですね。そうしますと、「行政のデジタル化」の最大の障壁は何になりますか?
個人的な感想のレベルで恐縮ですが、やはりマインドセットだと思います。要するに、自治体がAIをフル活用してDXを実現するためには、「個人情報との関係でこう対応すればAIを利用できる」といった形で、AIを利用することを前提に、そのためにはどのような点に留意し、どのような手続を履践すればいいかという方向で検討をした上でまずは利用を開始し、いわば、走りながら課題に対応していくべきです。
ただ、そのようなアジャイルなやり方は、マインドセットの転換を要するものであり、まさに言うは易く行うは難しです。一朝一夕では不可能であることを前提に、安全なところからスモールスタートで徐々に活用範囲を拡大する中で、リテラシーを向上させると共に、自信を持ってもらい、その後は加速度的にデジタル化を進められるようになるといいですね。
――行政のデジタル化において、ベンダーとの関係性についての課題もあるかと思いますが、先生のご見解をご教示ください。
ITやAIの分野では、行政との関係のみならず民間においても、ベンダーロックインの問題が常に存在します。その意味で、長期的には、最低限のAIリテラシーは全ての公務員が持つべきであり、それに加え、行政内部でAIの専門家を育成し、ベンダーの営業トーク等を鵜呑みにせず、批判的に検討、評価できるだけの専門性を持つべきです。
――そうすると、AI関係については、現時点からできるだけ行政内部で対応すべきだ、ということでしょうか。
そこまでは考えていません。現状において、AIやデジタル分野の知見を有する在野の方が多いことは事実だと思います。その中で、現時点で行政の現場でデジタル化やAI導入に取り組んでいる方々は本当に頑張っていらっしゃいます。ロックイン等を警戒して民間の関与を最小限とするフェーズは将来的には十分生じ得ると考えています。
ただ、現時点ではそのような行政で頑張っている方を民間の有識者が支えるということが大事だと思います。私も、すでにそのような形で既存の関係先の皆様をサポートしているつもりですし、もし今後何かの形でお呼び頂きましたら、外部有識者等の形で全力でサポートしていきたいと考えています。

法務から見る、行政のデジタル化と人材のこれから
――最後に、今後、特に注力していきたいテーマやプロジェクトについてお伺いできますか?
慶應義塾大学ロースクール以外でも教鞭を執らせて頂いており、学習院大学法学部ではキャリア教育担当の特別客員教授を務めています。公務員や公共政策関係を含む法律系のキャリアについては、AIやリーガルテック技術の発展により、いわば「仕事が奪われるのではないか?」という点の不安を抱く方も多いですが、「大丈夫です」と伝えることを目的に先ほど申し上げた『ChatGPTと法律実務 増補版』執筆に至りました。
AIやリーガルテックの能力が日増しに高まる事を前提に、将来に渡り人間が発揮し続けることができる付加価値とは何かやそれを育てる教育や仕組みについて、引き続き研究と実践を続けていきたいと考えています。
――若い人は今後、どのようなスキルを身につけていく必要がありますか?例えば公務員志望の大学生を念頭において教えてください。
私は、①昔ながらのスキル、②AIのリテラシー、そして、③新たなスキルを元に「私はAIを利用して、AI単独ではできない付加価値を与えられます」と説明できることが大事だ、と説明しています。
①というのは、ハルシネーション等で問題のある内容を生成する可能性のあるAIの出力を、誰がチェックすることができるか、ということです。やはり、従来のAIなしでもその業務を遂行することができるスキルを持った人だからこそ「おかしい」と気づくことができます。
②というのは、そもそもAIを利用できなければ仕事ができない時代が来るということです。ここで、AIのリテラシーというと、どのボタンを押すのか等という話だと勘違いされる方がいらっしゃいます。もちろん、そのような「利用マニュアルを読んで下さい」という話も広い意味でのリテラシーですが、むしろ私が重視しているのは、AI一般の強みと弱み、例えば「学習型AIはデータが多い部分では強みを発揮するが、データが少ないと大きな間違いをしやすい」といった部分です。
③というのは、近い将来、例えば2030年であれば①従来のスキルと②AIのリテラシーでAIの結果を確認・検証できるということで問題はないものの、2045年等の将来を構想すれば、ある程度定型的業務であればAIの方が人間よりミスが少ない等となってもおかしくない。そうすると、AI単独ではできないことを(AIを利用して)よりよくできるといった新たな時代のスキルを身につけていただく必要があります。
――昔は不要だったAIのリテラシーや新たなスキルが必要になるということは、今の若い人は大変になるということですね。
そうとも言えますが、2点補足したいと思います。
まず、そのような新たなスキルが必須になると思われるのは、将来、例えば20年先のことだということです。私が2007年に弁護士になった頃は、2025年の現在持っているスキルの大部分を持っていませんでした。まさに、この約20年の弁護士経験の中でスキルを身につけてきた訳です。若い方には、まさに将来のキャリアを構想して、徐々にそのようなスキルを身につけて頂ければと考えますし、そのような準備期間があるとご理解ください。
また、テクノロジーはスキルを身につけることにも利用可能です。例えば、現在自治体職員の皆様は、住民の皆様とのやり取りを実地で(OJTで)学ぶことが多いと思いますが、もしかすると今後は、教育研修の一環として、様々な悩みをかかえた住民を模したAIアバターとやり取りを行い、その結果のフィードバックを受けて自信をつけた後で、実際の住民対応を行うといった形で、テクノロジーに支えられてより効率的にスキルを身につけることができるようになるかもしれません。
その意味では、「困った時代になったな」と頭を抱えるのではなく、是非「新しい可能性にワクワク」して、一緒に新しい時代を切り開いていきましょう!

(インタビュー:渡部梓、撮影:田中美樹)
▼本記事の内容は、動画でもご覧いただけます。
この記事に関連する研究会メンバー及び研究員
その他のレポート
インタビュー
活動報告
活動報告
活動報告
活動報告
インタビュー
ニューズレター
対談
活動報告
インタビュー
活動報告
インタビュー
活動報告
活動報告
活動報告
活動報告
インタビュー
インタビュー
対談
インタビュー
活動報告
インタビュー
対談
インタビュー

2026/6/1
「守り」の先にある、社会を動かす「実践」へ。企業法務とルールメイキングの新たな役割 【渡部友一郎/プロトタイプ政策研究所 メンバーインタビュー】
スタートアップをはじめとする変化の激しい環境において、法律家にはリスクを分析する「助言者」としての役割に加え、共に解決策を見出す「実践者」としての姿勢が求められています。今回は、企業内弁護士として法務・公共政策の両面で活躍されている渡部友一郎さんにインタビュー。ご自身の公共政策との出会いや、法務と公共政策が連携することで生まれる「社会実装」の可能性についてお話を伺いました。

2026/4/22
デジタル時代の法と社会を再設計するー2025年11月29日開催「学生向けデジタル法政策ワークショップ」レポート
2025年11月29日(土)、京都大学大学院法学研究科附属法政策共同研究センターと当研究所(渥美坂井法律事務所プロトタイプ政策研究所)の共催(後援:東京大学大学院法学政治学研究科附属法・政治デザインセンター)により、「学生向けデジタル法政策ワークショップ」が京都大学法経本館にて開催されました。

2026/3/23
地域戦略と変革人材:北海道と福岡の対比から見る日本の未来ー2025年9月12日北海道大学共催シンポジウムレポート
2025年9月12日、北海道大学にて「北海道・札幌のグランドデザインを考える」シンポジウムを開催しました。本シンポジウムでは、地方創生の新たな展開や地域のポテンシャルをめぐり、「地方創生2.0」など政府政策の動向、地方創生の取り組みが官民ともに活発な福岡の事例、そして地方創生の取り組みを加速させるにあたり、北海道の地理的優位性をはじめとする大きな可能性について活発な議論が行われました。以下に要旨をまとめます。

2026/3/17
AI、データ時代のルール設計・政策のあり方ー2025年プロトタイプ政策研究所全体会合レポート
プロトタイプ政策研究所の2025年全体会合(2025年12月4日開催)では、所長の落合から政策提言等の成果が報告され、続いて各メンバーが2025年に取り組んだテーマと課題感を持ち寄った。AIが人の関与なしに動く局面の責任設計、法務・リーガルテックの変化、観光・教育・地域人材といった分野別課題、政策形成プロセスの刷新など、横断的な視点で「次に何を描くか」を掘り下げた。本記事はこれらの議論の一部を整理したレポートである。

2026/2/24
DX時代の統治システムと人材論-2025年9月12日開催NoMaps「DX時代の統治システムをマップする」レポート
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、ビジネス領域だけでなく、社会の基盤である統治システムのあり方そのものの変革を促す存在になりえるか―2025年9月に開催された「NoMaps Government」におけるセッション「DX時代の統治システムをマップする」は、日本の統治構造と、それを支え、あるいは変革していく人材のあり方を検討する場となった。プロトタイプ政策研究所のメンバーの議論の要旨をご紹介する。

2025/12/8
「行政のデジタル化」の最大の障壁とは?【松尾剛行/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
行政のデジタル化に向けた取り組みが全国で進められていますが、法制度や人材面など様々なハードルも存在しています。そんな中、法務の専門家として実務と制度設計の両面から支援を行っているのが、弁護士でプロトタイプ政策研究所のメンバーでもある松尾剛行先生です。本インタビューでは、行政DXの実情や課題、生成AI時代の人材育成について伺いました。

2025/10/31
ジェネリック医薬品供給問題について
Newsletter 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 プロトタイプ政策研究所 2025年10月31日

2025/10/16
プライバシー保護vs.データ利活用 幸福追求権を最大化する制度設計とは
デジタル社会の進展に伴い、データ利活用は社会全体のウェルビーイング向上に不可欠な要素となっています。しかし、同時に個人情報保護の重要性も増しており、両者のバランスをどのように取るかが喫緊の課題です。プロトタイプ政策研究所では、研究会メンバーの瀧、稲谷、クロサカ(本対談記事の発言順)が、所長の落合をファシリテーターとしてこのテーマにつき議論しました。特に稲谷が去る2025年1月21日に開催された内閣官房デジタル行財政改革会議に提出した意見書をもとに、データ利活用とプライバシー保護の未来、幸福の定義や国家の義務について議論します。

2025/2/20
DX、国家戦略特区、地域活性化―「札幌市の可能性」トークセッションレポート
プロトタイプ政策研究所所長の落合孝文、研究会メンバーのクロサカタツヤ、東博暢が2025年1月30日(木)に行われた札幌市の職員等を対象とした勉強会に登壇しました。同イベントには、福岡地域戦略推進協議会事務局長の石丸修平氏、札幌市まちづくり政策局長の浅村晋彦氏も参加し、デジタル化、国家戦略特区など、地域活性化に関する様々なテーマで議論が展開されました。以下はその要旨です。

2025/1/14
社会のフレームをより良くする橋渡しを【プロトタイプ政策研究所所長落合孝文インタビュー】
「弁護士として日々の業務に真剣に取り組み、目の前の事案の解決で社会に貢献するのはやりがいがあります。ただ、個別の事案ごとではどうしようもなく、社会のフレームが悪かったら抗うことは難しい場合もあると思っています。」と話すのはプロトタイプ政策研究所所長の落合孝文です。様々な分野の専門家たちが集まって社会課題を議論し政策提言を行う団体であるプロトタイプ政策研究所の立ち上げの理由や、運営する上での信念や思い、世の中に提供したい価値を語りました。

2025/1/10
2024年プロトタイプ政策研究所全体会合の報告
プロトタイプ政策研究所の2024年の活動を総括する全体会合が12月13日に開かれました。政策提言活動をはじめ、社会課題を解決するため2024年に行った活動を振り返り、2025年に向けどのような活動を行っていくか議論しました。

2025/1/8
マッチング理論とマーケットデザインを日本の社会課題解決の糸口に【小島武仁/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
東京大学マーケットデザインセンターのセンター長を務める小島武仁先生は、プロトタイプ政策研究所のメンバーとしてもご活躍されています。「17年ぶりに日本に帰国し、将来への不安や悲観の声を多く聞くようになりました。住む者としては少し残念ですが、研究者としては制度設計や政策を通じ解決策を提案できる領域であり、大きなやりがいを感じます。」と話す小島先生に、ご自身の研究やプロトタイプ政策研究所の魅力について伺いました。

2024/12/10
地方自治、準公共データ、デジタル庁、当研究所の意義などについての議論【プロトタイプ政策研究所因島合宿レポート(2024年7月6日)】
プロトタイプ政策研究所は去る2024年7月5・6日に広島県の因島にて、合宿を行いました。合宿では、様々な社会課題に対して活発な議論がなされました。本記事は2日目の議論の議事録(要旨)です。

2024/12/10
人口減少社会での規制改革メモ【プロトタイプ政策研究所因島合宿レポート(2024年7月5日)】
プロトタイプ政策研究所は去る2024年7月5・6日に広島県の因島にて、合宿を行いました。合宿では、様々な社会課題に対して活発な議論がなされました。本記事は1日目の議論の議事録(要旨)です。

2024/11/8
24年7月20日開催 「法の支配のデジタル化~Agile Governance、Data Free Flow with Trust、Value of Statstical Life、Regulatory Sandbox~」シンポジウムレポート
「法の支配のデジタル化~Agile Govenrnance、Data Free Flow with Trust、Value of Statstical Life、Regulatory Sandbox~」シンポジウムは、京都大学法政策共同研究センター・プロトタイプ政策研究所の共催、東京大学先端ビジネスロー国際卓越大学院プログラムの協賛により2024年7月20日に開催しました。各セッションにおいては、各分野の第一線の専門家(以下、プログラム順)より、それぞれの立場からの報告を行った上で、対談を行いました。

2024/11/5
2024年7月16日開催「規制改革に関する日英意見交換会」レポート
2024年7月16日(火)に「規制改革に関する日英意見交換会」を開催し、プロトタイプ政策研究所からは所長落合孝文、メンバーの稲谷龍彦、羽深宏樹が登壇しました。

2024/10/2
デジタル時代に即したルール作りは今のルールを疑うこと【羽深宏樹/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
プロトタイプ政策研究所メンバーの羽深宏樹先生はAIなどの最先端デジタル技術に関するルール作りや政策提言に邁進されています。その原点はスタンフォード大留学。これまでの法律家としての考え方を覆される経験をされ、アジャイルガバナンスの取り組みを深められます。弁護士でありながら京都大学特任教授、企業CEOを務める羽深先生のこれまでに迫りました。

2024/3/29
政策提言の障壁を下げ、社会を変える存在に【瀧俊雄/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
設立当初からのプロトタイプ政策研究所メンバーである瀧俊雄さんは、金融システムの観点から社会課題に取り組まれています。良い意味で「こんな恐ろしい団体ない」とプロトタイプ政策研究所を評する瀧さんに、その理由や今後の政策提言、研究所の展望を伺いました。

2024/2/28
【座談会レポート】イノベーションの舞台裏。 落合孝文×小泉誠×宮田洋輔が描く新プロジェクト
今回の座談会では、プロトタイプ政策研究所の3人のメンバーがこれまでの研究やプロジェクトの振り返りを通じて、今後の方向性や新たなテーマについて議論しました。

2024/1/26
柔軟に社会課題の議論ができる日本へ【クロサカタツヤ/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
通信・データ分野の専門家としてプロトタイプ政策研究所の設立当初から参加しているクロサカタツヤさん。政策提言を行う研究所はトライアンドエラーがもっとあっても良いと「プロトタイプ」の言葉を提案してくださいました。そんなクロサカさんに政策立案やプロトタイプ政策研究所に対する想いを伺います。

2023/12/28
2023年全体会合の報告
2023年も終わりを迎えようとしています。今年も各分野で活躍したプロトタイプ政策研究所の専門家たちが知識と洞察を共有し、未来へのビジョンを描くために一堂に集結しました。

2023/10/18
日本も民間から政策提言を!【宮田洋輔/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
「企業を含め、民間から政策提言するのが当たり前の社会になってほしい」と言うのはプロトタイプ政策研究所創立当初からの研究会メンバー宮田洋輔さん。ロビイングのコンサルティング会社の代表取締役も担う宮田さんが日本の政策提言の現状について語ります。

2023/10/17
これからのテレビ放送と放送制度はどうあるべきなのか ~放送における経営、番組編成、フェイクニュース、市場競争、そして制度設計についての座談会~
総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の構成員らによって、改めて現状の整理や論点の明確化のために座談会を開きました。

2023/9/25
立場を超えて政策を議論し提言できる組織がプロトタイプ政策研究所【小泉誠/プロトタイプ政策研究所メンバーインタビュー】
プロトタイプ政策研究所創立メンバーの小泉誠さんにプロトタイプ政策研究所の立ち上げ秘話を伺いました。様々な立場を超えて社会課題に対して議論し、政策提言にまとめる研究所の意義や今度の展望を語っています。